コンポーネント品質測定法(メトリクス)
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概要
コンポーネント指向ソフトウェア開発において,
組立ての基本要素となる
ソフトウェアコンポーネントを対象として
品質測定を行い,
コンポーネント単体での信頼性を
向上させることが重要である.
しかし
コンポーネントは
基本的にソースコードを直接参照することができないため,
ソースコードの参照を前提としている
従来提案される品質測定法を
適用するのは困難である.
本研究では,
コンポーネントが備える
再利用特性に着目したプロダクト測定法を提案し,
ソースコードが非開示な
コンポーネントの品質を測定した結果、
我々が提案する幾つかの品質測定法(コンポーネントメトリクス)を用いること
で、コンポーネントの再利用性を有効に測定可能なことが分かった。
我々は、右図のようなJavaBeansコンポーネントについて、
再利用特性モデルに基づき、
以下の5つの品質測定法から構成されるコンポーネントメトリクスを
提案した。
- 明示的なメタ情報の有無: EMI = 1 <メタ情報が存在する>, 0 <存在しない>
- 可観測性: RCO = (可観測プロパティ数) / (全属性数)
- 可設定性: RCC = (可設定プロパティ数) / (全属性数)
- 戻り値に関する機能自己完結性: SCCr = (戻り値のない一般操作数) / (全一般操作数)
- 引数に関する機能自己完結性: SCCp = (引数のない一般操作数) / (全一般操作数)
測定法はその測定方法と共に,何らかの品質属性を推定可能な指標が示されて,初めて有効に用いることができる.
そこで我々は,複数のサンプルコンポーネント群の測定を行って,
その測定結果とサンプル群が持つ特徴との相関性を見ることで,
指標としての各測定法の有効区間の推定を行う.
測定に用いるサンプルとして,
JARS.COM(以下JARSと略記)に
登録されている
125個のJavaBeansコンポーネントを利用した.
JARSでは,
投稿されたコンポーネント群に評定委員(レビュアー)によって
評価付けされており、
そのJARSにおける評価と我々の測定法の測定値間の
相関関係を検証して、有効区間の設定を行った。
得られた有効区間から、
以下のようなことが分かった。
- コンポーネント開発者が予め独自のメタ情報を用意することは
必須事項である。
- コンポーネントの全属性の1/3〜1/2程度は、
可観測プロパティとして
観測操作を伴い外部に公開すべきである。
- コンポーネントの全属性の1/3程度は、
設定操作を伴う
可設定プロパティとすべきである。
- コンポーネントの一般操作の3/4程度は、
提供する機能を戻り値を無くして内部解決する
設計にすべきである。
- コンポーネントの一般操作の引数の有無は、
必ずしも品質の高さに直結しない。
有効区間設定時の各測定結果は以下の通り。
公開文書
- A
Metrics Suite for Measuring Reusability of
Software Components
H. Washizaki, Y.Yamamoto and Y. Fukazawa
submitting to Metrics2003, 2003
- コ
ンポーネント品質測定についての解説
鷲崎, 調査研究資料 (2003)
-
Software Component Metrics and It's Experimental Evaluation
H. Washizaki, Y.Yamamoto and Y. Fukazawa
Proc. of
International Symposium on Empirical Software Engineering (ISESE
2002), Vol.II (2002)
- 再利用特性に基づくコンポーネントメトリクスの提案と
検証
山本, 鷲崎, 深澤
コンピュータソフトウェア, Vol.19, No.5 (2002)
- ソフト
ウェア測定法に関する考察
鷲崎, 調査研究資料 (2002)
関連リンク
Copyright(c) 2002, CBSE Group, Fukazawa Laboratory
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