通信トラフィックのエントロピーの増大によるトラフィック解析からの秘匿を実現する通信モデルの提案

鈴木 克明
東京女子大学 情報処理センター
katsu@twcu.ac.jp

Abstract

通信への暗号技術の応用は,通信内容の秘匿が主題であった. しかし,通信には通信内容以外にも, 通信する時刻・通信相手・通信の量等のように, トラフィック解析によって得られる情報を持っている. 仮に意図的な傍受者によって通信を傍受された場合 これらの解析によって得られた情報から通信内容を推測することも不可能ではない.
そこで,本論文ではまず, 通信トラフィック解析によって得られる情報量を定義し, その定義に基づき,通信のエントロピーを増大させるため, 共有鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を用いて通信を暗号化し, 全ての通信対象に同報送信し, 通信のエントロピーを増大させるために, 定常的なダミー通信を行うことで, 通信トラフィックを秘匿するための通信モデルを提案し, 情報量が減っていることを検証する.

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