フィンガープリントキャッシュと動的Webコンテンツ配信への応用

吉井 謙一郎, 金井 達徳, 関 俊文, 吉田 英樹
株式会社 東芝 研究開発センター
yoshii@isl.rdc.toshiba.co.jp (吉井)

Abstract

Webを快適に利用するためにキャッシュは欠かせない技術である. しかしWebの利用分野が広がるとともに, 従来のキャッシュでは扱えない動的コンテンツが増加している. 動的コンテンツはユーザからのリクエスト毎に新しく生成したり 認証して選択するので, 同一のコンテンツや類似のコンテンツが多いという性質を持つ. 本稿では, 新しいキャッシング機構とそれを利用した 動的Webコンテンツ配信における通信データ量を削減する方式について述べる. 本方式では,コンテンツの同一性を判断するために, コンテンツのダイジェスト値であるフィンガープリントをキーにして コンテンツを管理するフィンガープリントキャッシュを用いる. そして転送するコンテンツからフィンガープリントを計算し, それと同じコンテンツがフィンガープリントキャッシュにあれば, フィンガープリントだけを転送する. 類似コンテンツの場合は, フィンガープリントキャッシュに管理されているコンテンツを辞書として利用し, 転送するコンテンツを差分圧縮する. 本方式によって, ネットワークのトラフィックを低減すると共に クライアントから見た応答時間を短縮することができる.

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